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日本では自動車を購入し、それを公道で乗る場合は、必ず国に登録しなければなりません。
誰の車なのか、車種は何か、用途は何かといった具合に新車であれば新車登録、中古車であれば名義変更といった形でこのようなことを明確にします。
これは税金の納税義務や違反行為、犯罪行為に使われた時の所有者の特定といったことに使われています。

そして一方で、車検制度というものもあります。
これは公道を走るためにその車が適切な状態になっているかということを定期的に行うチェック制度なのですが、車検にはチェック以外にも●自動車重量税●の納税を行う良いきっかけともなっています。
保安基準にあっているか、本年度の自動車税は納めているか、自動車重量税は納めているか、自賠責保険料はきちんと払っているかなどをいっぺんにチェックすることができるので国としては非常に有難い制度なのでしょう。

これらの制度、登録制度と車検制度といった2つの制度をちゃんと行っている一つの証拠として、あるいは人間でいうところの戸籍謄本や住民票といった身分を明確に証明することができる書類の一つとして用意されているのが車検証というものです。
この車検証を見れば、その車がどういったものか、誰のものかということが一目瞭然となります。

 

車検証に書かれている項目

車検証には非常に様々な情報が書かれています。
書かれている内容は基本的に同じですが、登録車と軽自動車では様式に若干違いがあります。

 

自動車登録番号又は車両番号

これは自動車の前と後ろに張り付けられているナンバープレートと同じものが書かれています
後述する車体番号と対になっており、この項目と実際につけられているナンバープレートが違う場合はそれだけで逮捕されることになります。

 

登録年月日/交付年月日

ここにはこの車で一番最近、登録内容を変更した時の年月日が書かれています。
年号付きとなっており、例えば2007年2月15日に新車で購入し新車登録をおこなった場合は「平成19年2月15日」と記載され、10年前のモデルを中古車で購入し2016年12月1日に名義変更を行った場合では「平成28年12月1日」と記載されます。

 

初度登録年月

これはこの車を新車で購入し、その時に行う新車登録を行った時の年月が記載されています。
要するにこれが法律上でいうこの車の誕生月となります。
「登録年月日/交付年月日」と合わせて見てみると初度登録年月と登録年月日/交付年月日の年月が違う場合はこの車は名義変更や構造変更などがのちにされているということがわかり、中古車で購入した場合は違う年月が入ることとなります。
それと初度登録年月がいわゆる「○○年式」というものであって、「平成19年2月」となっていたらこの車は2007年式、平成19年式ということになります。

 

自動車の種別

これはこの自動車の種類を記載したもので、法律上の種別が記載されています。
一般的な乗用車であれば「普通」、軽自動車であれば「軽自動車」と書かれます。

 

用途

用途には「乗用」と「貨物」があり、この車が5ナンバーや3ナンバーといったような乗用モデルなのか、4ナンバーや1ナンバーといった商用車、貨物車なのかが記載されます。

 

自家用事業用の別

この車が個人所有の自家用車なのか、この車で人を乗せたり、荷物を載せたりすることで利益を得る仕事に使うのかを明確にします。
「自家用」と「事業用」があります。

 

車体の形状

車のボディの形状を示すもので、クローズドボディの乗用車は「箱型」、オープンモデルは「幌型」、商用バンなどは「バン」と記載されます。

 

車名

この項目はよく言う「カローラ」とか「ランサーエボリューション」といった車名ではなく、この車を製造した自動車メーカーの名前がカタカナで入ります。
カローラだったら「トヨタ」、ランサーエボリューションだったら「ミツビシ」となります。

 

乗車定員

この車に最大何人乗ることができるかということを示します。
それを超えた人数の人が乗ると定員オーバーで検挙対象となります。

 

最大積載量

商用モデルにおける最大積載量を示します。
乗用車の場合は何も書かれません。

 

車両重量

車の重量、いわゆる車だけの重量が記入されています。
これによって乗用車は自動車重量税が決まります。

 

車両総重量

人間、荷物などこの車に乗せる、載せることができる人、モノをフルで載せた時の重さが記入されています。
商用車はこれで自動車重量税が決まります。

 

車台番号

車台番号は自動車のフレームに刻印されているもので、その車固有の番号となります。
人間でいうところのマイナンバーと同じで、この番号1つでこの車がどういった車であるかということがわかるようになっています。
この番号は廃車されるまで変更されることはありません。

 

長さ・幅・高さ

これはボディサイズです。
カタログなどではミリ単位で書かれていますが、車検証ではセンチ単位となります。

 

前前軸重・前後軸重・後前軸重・後後軸重

これはその車の軸にかかる重さを表します。
一般的な乗用車ですとフロンとタイヤが付くフロント軸とリヤタイヤが付くリヤ軸だけとなり、前前軸重がフロント軸、後後軸重がリヤ軸にかかる重量として記載されます。
前後重量バランスを知ることができます。

前後軸重や後前軸重は大型トラックやトレーラーのように複数の前軸、後軸を持つ車の場合のみ記載されます。

 

型式

これがいわゆる車検証上の車種名ということになるもので、型式番号として用いられる記号と数字が記入されます。

 

原動機の型式

搭載されるエンジンの型式名が入ります。
VG30とかRB26、R06などの記号と数字が入ります。

 

総排気量又は定格出力

ここにはエンジン排気量がリッター単位で記載されます。
軽自動車であれば、「0.65」程度、2リッターエンジンであれば、「1.98」といったように細かい数字が入れられます。

 

燃料の種類

この車がガソリンエンジンモデルなのか、ディーゼルエンジンモデルなのか、LPGモデルなのかということを示します。
「ガソリン」「軽油」などと記載されます。

 

型式指定番号・類別区分番号

自動車を販売する前に国土交通省に届け出を出し、認可を受けた時に出される番号です。
型式指定番号で車種がわかり、類別区分番号でグレードやメーカーオプションがわかるようになっています。

 

所有者の氏名又は名称、所有者の住所

これはこの車の本当の意味での持ち主が記載されます。
信販系の自動車ローンなどを使って購入した場合は、この部分のその信販会社の住所と名称が記載されます。

 

使用者の氏名又は名称、使用者の住所

自動車ローンなどを使って購入した時など所有者と使用者が違う時にこの欄に使用者の住所、名称が入ります。

 

使用の本拠の位置

これは使用者がどこでその車を使うのかということを表しているもので、決して使用者の住所がそうとは限りません。
例えば住民票的には埼玉に住んでいることになっていますが、本来は群馬に住んでいるといった場合は、この欄に群馬での住所が記載されます。

 

有効期間の満了する日

車検の有効期限が切れる年月日です。
この日までに継続車検を受けないと公道を走ることはできません。

 

備考等

備考欄にはいろいろなことが書かれます。
最近の登録状況、自動車重量税の税額、燃費基準の内容、排ガス規制の合否、車検時の総走行距離、その前の車検時の総走行距離、車検を行った工場の種類などが書かれています。
必ずしも一定ではないようで、車によって違うことが多いようです。

走行距離が書かれるようになってからメーター巻き戻しの悪質中古車がぐっと少なくなりました。

この様に車検証1つで多くのことが分かるようになっています。
今まで愛車の車検証をじっくり見たことがないなと言う方は、一度覗いてみても面白いかも知れませんよ^^