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我々一般庶民は、新車を買う時にできるだけ安く買おうということいろいろな行動を起こし試行錯誤するわけです。
ライバル車を引き合いに出したり、ディーラー同士をぶつけあったり、オプション値引きや下取り金額の値上げもその一つです。
そういった、いわゆる値引き術の一つとして他社取りという手段があるのをご存じでしょうか。

 

自動車を乗り換える時によくあるパターン

自動車を買う人は、よほど欲しいと思える車がない限り、最初に買った、あるいは最初に乗った車と同じ自動車メーカーの車の乗り続けるといった傾向があります。
特に自動車にあまり興味を示さず、必要だから買う、自動車は単なる移動手段としてしか見ていない方に多く、1台の車を5年なり7年なり乗り続けて、車検の前にその車を買ったディーラーでモデルチェンジした新型モデルなど、同じ自動車メーカーの車に乗り換えることが多くなっています。
もちろん、その自動車メーカーが好きで同じ自動車メーカーの車を買うという方もいますが、そういった方は少数派で、そのほとんどがどの自動車メーカーでもどのモデルでも構わない、安く手に入れることができればいい、長い付き合いがあるからまたそこで買おうといったことになることから、ずっと同じディーラーで買うことになり、それすなわち、ずっと同じ自動車メーカーの車を買い続けるわけです。

 

他社取りは顧客の確保ができる

こういったいわゆる1つのパターンが出来上がっている中で、自分のディーラーで車を買ってもらうということは、そのディーラーとしては顧客の確保ができているということになります。
一度、自分のディーラーで買ってもらえば、その後しばらくは自分のところで車を買い続けてくれるということができる訳で、ディーラーとしてはありがたいことこの上ないわけです。

それはディーラーだけではなく、その自動車を作る自動車メーカーにおいても同じです。
販売店が違ったとしても、ずっと我が社の車を乗り続けてくれる可能性が高いということになるわけで、自動車メーカーに大きなメリットのなるのですから、できるだけ他社ユーザーを取り込みたいと思うのは自然ことだと思います。

それを促すために自動車メーカーはディーラーにそれまで他社のユーザーだった方に自社の車を買わせ、自社ユーザーにさせた場合にそのディーラーに一台当たりいくらといった形で報奨金を出す場合があります。
その額がどれくらいはわかりませんが、通常では車を仕入れて、それを販売することだけが唯一の利益である中で、車を売って利益を手にするだけでなく自動車メーカー側からもお金がもらえる(報奨金がある)というのですから頑張らないわけがありません。
そういった形で車を売るとなると、報奨金という後ろ盾があるわけですから、値引きも多少なりとも柔軟になり、同じ自動車メーカー同士では不可能であろう多額の値引き額を期待することができるということになります。

 

効果が高いのはライバル会社同士

日本は複数の自動車メーカーがありますが、この中で昔から永遠のライバルとされているのが日産とトヨタです。

現状では販売台数的にも会社の経営状態に関してもトヨタの方が上となりますが、それでもお互いに強く意識しあっており、発売する自動車に関しても相手の自動車メーカーが発売するモデルのさらに上を行くモデルを作り、常に戦い続けているわけです。
そういった間で、日産からトヨタへ、トヨタから日産へと自動車メーカーを変えて乗り換えるということは、自動車メーカーとしても非常の有難い話であるため、ディーラーへの優遇措置も多くなり、自動車を購入する消費者としてもその恩恵を強く受けるわけです。

日産とトヨタ以外にも同じ軽自動車、小型車を得意とする自動車メーカーである、スズキとダイハツも同じように古くから強力なライバルとなっているため、同様に自動車メーカーの変更によるメリットを受けることができると思います。
特にダイハツはトヨタの子会社ですので、顧客の確保に貪欲であるため、ダイハツからスズキに乗り換えるより、スズキからダイハツに乗り換えるほうのが値引き額というメリットを得やすくなります。

 

他社取り値引きを期待できないホンダ

日本の自動車メーカーでちょっと異質な感じを受けるのがホンダです。
車のラインナップを見てもちょっと他の自動車メーカーとは違った形に見受けられますし、他の自動車メーカーですとOEM供給をしたり、してもらったりと自動車メーカー同士のつながりが多少なりともあるのですが、ホンダは一切OEM供給をしていませんしOEM供給を受けてもいません。
独自路線を取っているといっていいでしょう。

これは何もラインナップや車種だけでなく、販売においても同様です。
ホンダの車の売り方は、あくまでもホンダの車が気に入ってくれた方、ホンダの車作りに納得してくれる方のみに買ってもらいたいといった職人のような考え方を持ちます。
ですので、ホンダのディーラーは昔から値引きに関しては他の自動車メーカーのディーラーより渋いといわれてきていますが、そういった考え方を持つため、他社ユーザーを奪い取ってまでも販売台数を伸ばそうとはしないのです。
この辺は販売重視のトヨタとは正反対の考え方といっていいでしょう。

ですので、他社取りをしたからといってホンダはディーラーを特にほめることもなく、報奨金なども出しません。
その結果、例えばトヨタから乗り換えるといっても、ホンダの車同士の乗り換えと同じように扱うことが多く、だから値引き額が増えますということにはならないようです。

この様に全てのメーカーで使える値引き交渉テクニックではありませんが、トヨタや日産などといったライバル意識が強いメーカー同士の車種に乗っているのであれば、他社取りも交渉材料のひとつとして取り入れても良いですね。