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自動車はいろいろな部品で構成されているもので、ボディやエンジンといった大きい部品からクリップやボルトといった非常に小さな部品まであります。
その中には半永久的に使うことができる物の他に、いわゆる消耗品といわれるものがあり、健全な状態で車を使っていくためには、その消耗品を交換したり追加したりしなければなりません。

 

消耗品のいろいろ

消耗品は車を使っていくことで減ったり質が変わったりして、短期的に交換、追加が必要となるもののことを言います。

代表的なものといえばタイヤですね。
タイヤは走れば走るほど減っていくわけで、スリップサインが出ているタイヤは査定前に交換すべきかでもお話ししているように、いつしかタイヤ溝が無くなってしまうのでいずれは交換しなければなりません。
それからブレーキパッドやブレーキシュー、これも走行中にブレーキを使えば減っていくものですので定期的に交換が必要となります。
それから液体類、ウォッシャー液や冷却水、エンジンオイルなども減っていくことになりますので交換や補充が必要です。

 

減るわけではありませんが質が変わってしまうことで交換を必要とするものもあります。
エンジンオイルがその一つで、量も減っていくものですが、正常な車であれば減って無くなってしまうよりもエンジンオイル自体の変質や汚れの混入などによって性能が落ちてしまいますので交換が必要です。

あとはゴム製品です。
車はタイヤ以外にもたくさんのゴム製品やそれに準ずる樹脂部品が付けられていますが、このゴムというものは経年劣化が意外と激しく、硬くなったり、ひび割れなどを起こしてしまい正常な機能を果たすことができなくなります。
各部のパッキン、エンジンマウント、サスペンション周りやドライブトレーン周りのブッシュ類など、頻繁ではありませんが、やはり定期的に交換が必要となります。
こういったゴム類の消耗品に中には非常に重要な部品も含まれており、それが劣化して損傷を受けるとエンジンすらかけることができなくなる部品も存在します。
そういったものに含まれるのが、タイミングベルトとファンベルトです。

 

タイミングベルトとは

タイミングベルトは、エンジンを機能させるために必要なもので、クランクシャフトの回転をカムシャフトに伝える役目を持ちます。

最近の車はほとんどがOHCやDOHCといった、バルブの開閉タイミングを制御するカムシャフトがシリンダーの上にあるシリンダーヘッド部分につけられているエンジンが使われています。
バルブの開閉はピストンの動きに合わせて適切なタイミングで開閉を行わなければならないもので、それをクランクシャフトの回転によって知るようになっています。
それを知らせるのがタイミングベルトの役目で、クランクシャフトにつけられているプーリーとカムシャフトのプーリーとをつなぐ形で付けられており、クランクシャフトの回転を適切な回転数に変換してカムシャフトを回すようになっています。

 

このタイミングベルトはゴムに中に補強のためのコードが入れられているもので、エンジンの熱や経年的なもので劣化しいつしか切れてしまいます。
タイミングベルトが切れてしまうということはカムシャフトを回すことができないということになり、エンジンの正常な行程を行うことができなくなると言ったことになります。
最もエンジンを回している時にタイミングベルトが切れた場合は、タイミングベルトの交換だけではなく、その切れたベルトが傷つけた場所も修理しなければならなくなりますので、切れる前の交換が望ましいのは言うまでもありません。

タイミングベルトは使用頻度や使用目的によって一概には言えませんが、だいたい10万キロごとに交換することが望ましいといわれています。
しかし、チューニングなどをしてエンジンに大きな負担がかかる場合は50000キロや80000キロぐらいで交換する必要があるでしょう。
最近ではタイミングベルトの切れや伸びなどを嫌って、ゴム製のベルトではなく、金属製のチェーンを使ったタイミングチェーンを採用する車が多くなったのもまた事実です。

 

ファンベルトとは

ファンベルトはもともとエンジン縦置きの車でエンジン冷却用のファンを回転させるために付けられているベルトのことを言い、エンジン横置きなど冷却用ファンが電気モーターで回される電動ファンになっているものではファンベルトといわずに補器ベルトなどといいます。
しかし、どちらにおいてもファン以外に補器類を回すようになっているため、ファンを回さない構造になっていても一律ファンベルトということもあります。

タイミングベルトがクランクシャフトの回転をカムシャフトに伝える役目がある一方、このファンベルト、補器ベルトは、クランクシャフトの回転を発電の為のオルタネーターやエアコンガスを圧縮するエアコンコンプレッサー、油圧式パワーステアリング機構を持つものではパワーステアリングポンプ、別体式となっているエンジンではウォーターポンプなどに伝える役目があります。

クランクシャフトや各補器類の回転部分にプーリーが付けられており、そのプーリー同士をつなぐ形でベルトを張り巡らすように付けられています。
エンジンよっては1本のベルトですべての補器類を回すようになっていたり、複数のベルトで分担して回すようになっていたり、あるいはある特定の補器類だけ独立したベルトで回すようになっていたりと様々な付け方をされています。

 

これらのベルトが劣化をして切れてしまうということは、そのベルトが回していたものの回転が止まるということで、オルタネーターであれば発電がされないので、いずれはバッテリー上がりで車全体の機能が失われてしまいますし、エアコンコンプレッサーであれば冷気を作ることができない、パワーステアリングポンプであればステアリングが重たくなる、ウォーターポンプであれば冷却水の循環が止まってしまうので、オーバーヒートをひきおこしてしまいます。
これが切れてしまってもエンジン自体には直接的に何の影響もありませんが、補器類の動きがすべて止まってしまうため、いずれは間接的にエンジンを止めてしまうことになったり、快適性を失ってしまうことになります。

このベルトも基本的にはタイミングベルトと同じで、ゴムの内部にコードを入れて補強してあるだけのものです。
この部分にも熱の影響があり、更にむき出しになっているため、外部からの影響を受けてしまい切れやひび割れなどを起こしてしまいます。
そうならないためにも定期的な交換が必要になるわけですが、ファンベルトは時期だけではなく現物の状態を含めて交換のタイミングを決めたいところです。

エンジンをかけてベルトがキュルキュルと音を立てるようになったり、テンションが極端に甘くなった場合はベルトが劣化を起こしている証拠ですから、時期的なものは一切考えず即交換した方がいいでしょう。
時期的なものから言えば、50000キロごとぐらいで交換したいところですね。

 

こういった消耗品である部品の交換は経済的な負担が少なからずあるので、躊躇してしまいがちですが、そこをケチることにより更に大きな負担になることも考えられます。
交換は早めを基本に考えていた方が良いでしょう。