New article

夏は40度近くになり、冬は氷点下にもなる日本の気候、この中で快適に車に乗るためにはやはりエアコンが不可欠です。

エアコンは、エアーコンディショナーの略語で、室内、車の場合にはキャビン(車内)を快適な温度に保つ役目があります。
エアコンというと冷房機能ばかりのことを指す傾向がありますが、暖房機能も含めてすべてエアコンといいます。

最近はオートエアコンというものが付けられることが多くなり、最廉価モデルとなる軽自動車でも標準装備されるようになりましたが、そのオートエアコンが普及したおかげでどうやらエアコンをフルに活用していない方が目立ちます。
オートエアコンは、それこそエアコンを起動させて温度設定をしておけば、それなりの快適な温度にしてくれますので、温度調整以外は意外と何もいじらないことが多く、エアコンの機能を持て余しているように思えます。
そんなカーエアコンに関して少しお話しをしてみたいと思います。

 

エアコンの機能

エアコンの機能にはいろいろなものがあります。

吹き出し口から出る風の量である風量調整、温風と冷風のバランス、この2つは、オートエアコンではすべて自動となっており、設定した温度と現状を比較して適した形で機能させようとしてくれますので、オートエアコンがついている車では気に掛けることもないでしょう。

そして、これ以外にも付けられている機能に内気循環というものがあるのをご存じでしょうか。
この機能も高額車両につけられているオートエアコンでは、自動となっているため、知らない方も多いかと思われます。

 

内気循環と外気導入

エアコンの仕組み

エアコンは、エアコンガスで冷やされたエボパレーターに風を当てることによって冷気をエンジンの冷却水を取り込んで温められたヒーターコアに風を当てることで暖気を得るようになっています。
これはマニュアルエアコンであろうとオートエアコンであろうと同じです。

エボパレーターやヒーターコアに風を当てるということはどこかで風を作る必要があり、更にその風をどこかから持ってこなければなりません。
風を作るのはブロアーファンという電動モーター式の扇風機みたいなもので、そのブロアーファンを強く回したり、弱く回したりして風量の調節を行います。

そして、その風をどこから引き込んでいるのかというと、通常では車の外の空気、要するに外気を引き込んでいるのです。
車によって引き込む場所は違いますが、だいたい助手席の足元あたりにダクトを設け、そこから外気を引き込んでいます。
これがいわゆる外気導入というもので、車外の空気をキャビン内に引き込む形となります。

車のエアコンはこれだけではありません。
外気を引き込むためにダクトの他に、助手席の足元あたりにもダクトを設け、そこからも空気を取り入れる仕組みが付けられているのです。
ここから空気を取り入れて、それをエアコンの風として使うことを内気循環といいます。

 

外気導入

外気導入はその名の通り、外気を引き込んで冷やしたり、温めたりしてから吹き出し口から風を出すことを言います。
外気を取り込んでいるわけですので、温度や湿度などは外気の状態によって変わってきます。
そのため、真夏など温度が異常に高い時は冷房が効きづらかったり、また逆に冬場などに気温がかなり低い時にヒーターを入れてもなかなか室内が暖まらなかったりといったことになります。

どの自動車においてもこの外気導入の状態が標準となる形で制御しているようで、車によっては、エンジンを止める前に内気循環にしておいても一度エンジンを切ってまたエンジンをかけるような形をとると自動的に外気導入モードになってしまうものもあります。
これには、車の故障などで排気ガスが室内に入ってきたときの一酸化炭素中毒を防ぐ意味合いと、一部では自殺防止策ではないかとも言われています。

外気導入を使うのは、キャビン内の空気が汚れている時や外気とキャビン内の温度差があまりない時などですが、大気が汚れている、例えば、前に大型トラックや大型バスが走っている、古いディーゼルエンジン車が走っている、2ストロークのオートバイなどが走っているといった時はその排気ガスをまともに吸い込んでしまいますので、内気循環に切り替えた方がいいでしょう。

 

内気循環

内気循環は、キャビン内の空気を吸いこんで、それをエアコンの風として利用するというもので、キャビン内の空気を繰り返し利用することになります。
とはいっても、キャビン内は密閉されているわけではありませんので、通風孔から外気は入ってきますが、外気導入よりは圧倒的に外気を引き込む量が少なくなります。

街中などでは内気循環モードにしておくのがいいでしょう。
その理由は大気の汚れ、ディーゼルエンジンや大型車など排気ガスの清浄性が低い車からの排気ガスや触媒で排気ガスがきれいになっているとは言え、全く無臭、無害ではない排気ガスが充満しているからです。
要するに汚い空気を取り入れるより、現在のキャビン内の空気を繰り返し使った方が空気が汚れない、臭くないといったことです。

真冬の外気温度が低い時などは、温度の低い外気を温めるより、少しずつ温まってきているキャビン内の空気を使った方が速く快適な温度に達することができますので、そういった時にも内気循環は重宝します。

 

逆に真夏の場合はちょっとテクニックが必要です。
真夏の炎天下に車を置いておくとキャビン内は50度にも60度にも温度が上がります。
その状態で内気循環モードでエアコンをかけても、50度にもなる空気を冷やすわけですからなかなか冷えません。
そこで最初は外気導入で、キャビン内の温度よりまだ低いであろう外気を取り込んで冷やし、ある程度キャビン内の温度が下がったら、今度は内気循環に切り替えて冷え始めたキャビン内の空気を使った方が早く冷えます。

 

こういったことはオートエアコンでは一切行ってくれませんので、すべてドライバーがマニュアル操作で切り替えるしかありません。
やはり機械は人間を超えることができないようです。
ですので、外気導入と内気循環は、外気温や車内温度、外気汚染や車内状況などによってマニュアルで行うのがベストということです。
状況を判断して自身の判断で切り替えて効率良くこの機能を使って行きましょう。