New article

衝撃的な激安特価で登場した初代アルト

「アルト47万円」そのものズバリの初代アルトの本体価格。
当時47万円と言えば、400ccの中型バイク程度の値段です。

アルトは、経済性を最優先した軽自動車。
この初代アルトは、学生時代の友人の親が所有していたので、よく乗せてもらった思い出の車でもあります。

アルトは車両価格を安くするために助手席側には鍵穴がないのも驚かされました。
高級化していた軽自動車市場で打ち勝つために税金面で有利な軽ボンネットバンに着目して、不必要なものは徹底的に排除した結果「47万円」という激安特価を成し遂げたのです。
まさに技術屋集団スズキの面目躍如と言ったところでしょうか。

その精神は、2014年登場の8代目・現行モデルにまで通じるところがありますね。
車名のアルトはイタリア語で「~秀でた」や「~優れた」などの意味で、経済性に優れた車や経済性に秀でた車くらいの意味になるのでしょう。

 

初代~2代目(1979~1988年)

とにかく安くて実用性のある軽自動車を目指して開発された初代アルト。

ボディースタイルは、3ドアハッチバックのみ。
当初搭載されたエンジンは、2スト水冷3気筒の550cc。
初代ジムニーなどの2ストエンジンと同じですね。
モデル後期には、550ccの4スト3気筒エンジンも登場しています。

駆動方式はFFのみで、ミッションは4速MTと2速AT。
2速ATって、構造的にはラジコンと同じでエンジン音がかなり騒々しかったのではないでしょうか。

販売価格の47万円は、全国統一価格で当時の自動車業界は販売地域によって価格が異なっていたので画期的な事でした。
1983年には、パートタイム式4WDが登場。
FF駆動のベース車だったため後輪にフリーホイールハブが装備されていました。
ちなみに、私は初代アルトの4WDを見た記憶がないので、全然売れないマニアックな希少車ではないでしょうか。
ブレーキは、4輪ドラムブレーキで今の安全基準からみるとかなりお寒い状態で驚いてしまいます。

 

1984年に登場した2代目。
時代の波なのか、2ストエンジンは消え全グレード4ストエンジンに切り替わりました。

4WDは、パートタイムながら室内からボタンのオンオフでハブのロックが出来る楽ちん仕様に進化。
エンジンラインアップには、DOHCやターボ搭載モデルも出てきてアルトが軽スポーツの索引役になっていました。
スポーツブランドのアルト・ワークスも登場したのが2代目です。

経済的なモデルからスポーツマインド溢れるモデルまで、現在のアルトのラインアップにつながる礎となりました。

2代目から一気に7代目へ飛びます。

 

7代目(2009~2014年)

現行モデルにくらべると、スポーティなグレードもなく実用一点張りの7代目。
涙目のような特徴的なヘッドライトが印象的ですね。
しかし、中古車市場の中心はこの7代目です。
中心的な価格帯は約30~70万円とかなりお得になってきています。

◇8代目(2014年~)

十数年ぶりに走りのワークスが復活しました。
従来通りにとにかく車両価格が安い経済的なモデルから走りに特化した軽スポーツまで、久しぶりにスズキのやる気が感じられるラインアップになっています。

デザインは、どこかで見た記憶がありそうなボディーライン。
アルトがデビューする前のスズキの70年代に活躍したフロンテの面影があるデザインは郷愁を感じさせます。

開発コンセプトは、原点回帰。
どこかで聞いたフレーズですね。
モデルチェンジするたびに肥大化してゆくボディーや装備を今一度見直した結果、なんと今どきの軽自動車で650kg。
最近では、豪華装備で800kg以上の軽自動車が多い中、かなりライトウエイトなモデルに仕上がりました。

軽自動車のエンジン排気量は、660ccと定められています。
なによりも軽量なボディーが走行性能に影響することは当たり前です。
燃費は、ガソリンエンジンながらハイブリッドのプリウスにせまる27km/L(JC08モード)。

レースでも軽量なのは、とても大事なことです。
もちろん、レースをしない普段使いの軽自動車にもそれはあてはまります。
加速・減速・旋回性能などあらゆる面で軽い車重は、運動性能の向上を促すのですね。

アイドリングストップ機能や誤発進抑制機能などの安全装備などはもちろん搭載されています。
歴代アルトの集大成のように充実した現行モデルはまさに「買い」のモデルであることは間違いありませんね。