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マツダとロータリー

マツダは世界で唯一のロータリーエンジンを市販化に成功したメーカーです。
1960年代当時、国産自動車メーカーが多すぎると感じた政府は、メーカーの合併を推奨しました。
その結果、名門と言われたプリンス自動車は日産と合併。
しかも、日産の吸収合併となったため残念ながら社名は残りませんでした。

広島の一企業にすぎなかったマツダは、その危機感からロータリーエンジン開発に着手したのです。
ライバルメーカーにないロータリーエンジンを実用化出来る技術力がある会社なら、合併などされないとの思いからロータリーエンジンの実用化開発に進んだマツダでした。

当時の猛烈サラリーマンにとって社命は絶対的なもの。
ライセンス取得で手に入れたエンジンは、耐久性がなく市販車のエンジンに搭載するのは問題があったのです。

ロータリーエンジンの耐久性を獲得するためにマツダの開発陣の挑戦が始まりました。
ロータリー47士などと忠臣蔵になぞられることもあったほどロータリーエンジン開発にはマツダ開発陣の血と汗と怨念がこもっているのかもしれません。

アペックスシールの形状をマツダ独自で改良を行い耐久性を市販車レベルにまで達成!
見事ロータリーエンジンを実用化したことは日本工業会の金字塔的偉業であることはゆるぎない事実です。

ロータリーエンジンは、レシプロエンジンよりも高効率の夢のエンジンとして考えられていました。
実際にRX-8の排気量は2ローターの654cc×2で、レシプロエンジンの1300ccくらいにしかなりません。
1300ccの排気量のレシプロエンジンではカローラやヴィッツくらいでしょうか。

極普通の直4・DOHCエンジンの馬力だと、80~90PSくらいです。
これがRX-8に搭載されているロータリーエンジンは驚きの250PS!
しかもターボなどの過給機などで、パフォーマンスアップなど行っていない自然吸気(NA)仕様です。

レシプロエンジンの2倍以上のパフォーマンスを発揮するロータリーエンジン。
レーシングカーやスポーティな車に向いているエンジンではないでしょうか。
レシプロエンジンよりもエンジン高が抑えられるため、コスモ・スポーツやRX-7などフロントの高さを低くデザインされた車が多く存在します。

 

RX-8(2003~2012年)

車名のRX-8のRXはロータリーの略で、8はロータリーとして開発された番号です。
コスモ・スポーツはRX-2、ロータリー専用車のサバンナはRX-3、70年代末に登場したRX-7はピュアロータリースポーツクーペとでも呼ぶべきモデルです。

RX-8開発時、フォード傘下にあったマツダはフォードから2ドアクーペスタイルでなく4ドアで家族での使用にも使える車を開発するように要請されました。
そのため、マツダは「フリースタイルドア」と呼ぶ観音開き式の4ドアを採用。
まるで2ドアのようにスタイリッシュなボディーデザインを獲得したのです。
フリースタイルドアのお蔭で、後席への乗り降りは2ドアに比べて格段に向上しました。

RX-7のような後席は補助席みたいな考えから脱却し、後席の居住性を充実させるために室内高は高くなっています。
それに合わせてルーフも高くなってしまうのは当たり前でですが、デザイン的に破綻することなくまとめられているのはマツダのデザイナー陣の努力の結晶でしょう。

 

搭載エンジンは、もちろんロータリーエンジン(13B-MSP)。
2ローター(654cc×2)で、新開発された「RENESISエンジン」が搭載されました。
燃費と高出力を両立したマツダの新しいロータリーエンジンです。

最高出力は、250PS/22kgmで燃費は8km/L。
ちなみに先代RX-7の燃費は7km/Lなので1kmも良くなっています。
まだ燃費重視の車がブームになる以前のスポーティな車なので、燃費はこんなものでしょう。

駆動方式はFRのみ。
ミッションは、4速と6速ATと5速と6速のMT。
2008年にマイナーチェンジが実施され、2013年6月に生産終了となりました。

 

ロータリー生誕50周年でロータリーのニューモデル登場か?

現在、マツダからロータリーエンジン搭載モデルはラインアップにはありません。
マツダでは、ロータリーエンジン搭載車の開発はまだ行われていています。
2017年はロータリー生誕50周年の記念すべき年なのです。
年末あたりには新型ロータリーエンジン搭載のスポーツモデルの登場も十分期待出来るでしょう。