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バブル期に誕生したシーマ

1980年代末期の日本経済は、それまでにないほどの活況でした。
いわゆるバブル経済真っ盛りのころ。
最近、猫で1980を宣伝する格安スマホのCMや、お笑いピン芸人などまるでバブルを懐かしむようなブームが感じられます。

初代シーマは、まさにバブル絶頂期に華々しく登場したのです。
初代シーマの車名は、セドリックシーマとグロリアシーマ。
シーマはサブネームだったのですね。

文字通り、セド・グロよりも上級を目指した高級ビックセダンで発売されました。
バブル経済により所得が大幅に拡大したことから、販売台数も予想を上回るほど売れ、トヨタ・セルシオや三菱・ディアマンテなどの3ナンバーサイズビックセダンブームを巻き起こしたのです。

初代シーマは、ビックセダンブームやバブル経済も手伝って12万9000台ものビックセールを記録しました。
のちにシーマ現象なる言葉まで生み出されたのです。

 

4代目モデル末期では、たった3けたの300台ほどしか売れなくなってしまい、あえなく一旦モデル消滅。
ミニバンブームに押され、セダン氷河期時代と言われて実に悲しいかぎりです。

シーマは、セド・グロ(現行車ならフーガ)やプレジデントの間に位置するドライバーズカー。
プレジデントは、運転手さんに運転してもらいオーナーは後席でくつろぐ車です。
ショーファードリブンとか呼ばれる車で、トヨタ・センチュリーもそうですね。

シーマはオーナー自らがドライビングを楽しむ車。
輸入車なら、BMW7シリーズでしょうか。

 

シーマの歴史

初代(1988~1991年)

日産がライバル視したトヨタ・クラウンの3ナンバーワイドボディーの対抗馬として急遽開発・販売されたのがシーマです。
シーマのライバルは、セルシオと思い込んでいた私には、かなりのショックでした。
シーマとセルシオを比べるとどことなくシーマにはチープ感があります。
まぁ、シーマはその分セルシオよりも親しみやすかったのでしょう。

セド・グロベースで開発されたのに搭載エンジンはV6のみ。
ボディースタイルは、当時の人気が高かったハードトップ。
時代を感じさせてくれます。

フロントマスクは、鎌倉の大仏様をモチーフにしたのだとか。
落ち着いたイメージは、高級感を一層盛り上げてくれます。

 

2代目(1991~1996年)

ボディーデザインは、初代モデルのキープコンセプトを踏襲したもの。
ハードトップから、ピラー付の通常タイプのセダンボディとなったのはボディー硬性の向上にほかありません。

この代から車名がセド・グロが外れてシーマのみになりました。
搭載エンジンは、ライバルをトヨタ・セルシオやクラウンV8にしたため4100ccの大排気量NAエンジンになったのです。
駆動方式には新たに4WDも追加されてFRと選べるようになりました。
ミッションは、4速ATのみ。

 

3代目(1996~2001年)

3代目のデザインはより高級志向を追求した結果、Mベンツに似た?感じになりました。
搭載エンジンは、3000ccが復活して4100cc2種類。

 

4代目(2001~2010年)

3代目よりももっと高級志向に振ったデザインは、まさに「重・厚・長・大」で、その迫力はMベンツSクラスにも匹敵するもの。
搭載エンジンは3000ccと4500cc。
4500ccV8エンジンは、日産初の直噴V8ガソリンエンジンでした。
2010年8月に、生産終了されモデル消滅しました。

 

5代目(2012年)

高級VIPセダン復活を望むファンの声は、日産の予想以上に多く後釜になったフーガでは対処しきれなくなり急遽開発されて復活販売されたのが5代目シーマになります。
新生シーマは、高級VIPセダンでありながらハイブリッド専用車に生まれかわりました。
開発ベースとなったのはフーガなので、フーガを大きくした兄貴みたいな車になってしまったのはどうにも否めません。

ハイブリッドシステムはフーガやスカイラインと同じ3500ccV6+モーター。
車重は、1950kgと約2tにもなる巨体ながら、燃費は16.6km/L(JC08モード)なのはハイブリッドの恩恵でしょう。
駆動方式はFRのみでミッションは7速ATです。

日産のフラッグシップセダンは、やはりシーマだと思う方はきっと多いに違いありません。
シーマは、輸出されず国内専売モデルになっています。