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査定士が依頼された車を査定するとき、まず基本情報を確認します。
その基本情報とは、車種と年式、そして走行距離。
この3つの情報から、おおよその査定額をそのときの相場と比較し算出することになります。

査定の基本情報となる走行距離に関して、車のオーナーとして頭に入れておくと良い数字があります。
それが1年で1万キロの走行が適正になるということ。
一体、どういうことなのか?を以下より触れていきます。

 

走行距離が査定額を左右する本当の意味

まず「何故、走行距離が査定額に影響を与えるのか?」という基本を抑えていきましょう。
当然、走行距離が多ければ多いほど、査定額は悪くなっていきます。
悪くなる理由は、それだけ車を酷使してきたことを意味するため、その分、価値が下がっていくわけですね。

例えば、物凄く切れ味が良い包丁があったとしましょう。
しかし、どれだけ切れ味がよくとも、どれだけメンテナンスをしようとも、いつかは使えなくなってしまいます。
使えば使うほど、その使えなくなってしまう時期が早くなってしまうことになります。

これと同じ状況というわけですね。
いつかは壊れてしまう車…細かい部分を見ればパーツ単位でもいつかは壊れてしまいます。
走行距離が多い車は酷使しているわけですから、その時期を早めることになり価値を下げることになります。
結果、査定額が下がってしまうことに繋がってくるのです。

また、車を購入する消費者は購入時の走行距離を重要視します。前述したように走行距離が長いと車を酷使していることになるので、なるべく走行距離が短い車を好む訳です。(当然ですね^^)こういったことも走行距離が多い=価値の低い車ということになってしまうんですね。

しかし、距離が少なければ少ないほど良いのかということ、そう単純でも無さそうです。

 

走行距離が少ないことが良いことではない

逆に「走行距離が少なすぎる」というのも、実は査定額が下がってしまう可能性も秘めていることも、合わせて理解して頂きたいところです。
先ほどの、包丁の例えを、ここでも使って説明をしていきたいと思います。

せっかく購入した包丁をあまり使わなかったとします。
一見すると「包丁の負担を軽くするため高品質が長く保たれる」と思いがちです。
確かに、酷使するよりかは長く高品質が保たれるかもしれませんが、程よく使ってあげないと実は劣化が早まってしまうことも。
例えば、頻繁に使わないためメンテナンスが疎かになり、酸化がどんどん進んでいってしまい…結果、切れ味の悪い包丁になってしまうというわけです。

車も同様のことが言え、程よく使ってあげないと、様々なパーツが酸化したりしてしまうのです。
つまり、程よく車を動かしてオイルなどを潤滑させてあげないと、劣化が早まってしまうことになるわけですね。
これが、走行距離が少なすぎても査定額がマイナスされてしまう理由です。
余談ですが…こういった側面もあるため、あまり車に乗らない方は週末にエンジンを少し動かすとよいかと思います。

一番良いのは週に1回くらいはちょっとでもドライブに出かけるのが良いですね。

 

車は「1年間で1万キロがちょうどいい運動になる」ということ

走行距離の考え方を踏まえて、今回の本題に入っていきましょう。
結論から言えば、高い査定額は走行距離が適度な車に対して算出されるということ。
そして、その目安となる数字が1年で1万キロということになります。
つまり…車にとって1年1万キロという数字が、負荷が高すぎず低すぎない絶妙な数字になるわけですね。
(もちろん、あくまで目安になるため躍起になってこの数字を目指して運転する必要はありません。)

 

中古車を購入するときも意識して探してみるとよい!?

査定士が1年間1万キロという数字を目安にして査定額を算出するのであれば、中古車を購入するときユーザ側も念頭に置いて購入をするとよいでしょう。
年式と走行距離に関しては、中古車を販売するとき提示しなければならない情報のため分からないということはありません。
もし極端に多すぎたり少なすぎたりした場合は、しっかりと中古車販売業者の営業マンに質問をして、状況を知ることが大切になります。少なくとも、以前はどこで走っていた車なのかくらいは聞いても良いですね。

 

怪しい数字だけど…どうしても欲しい場合は?

中古車を購入しようと探している最中に、気に入った車を発見できたとします。
しかし、その車をチェックしてみると「5年で1万キロ」だったり、「5年で15万キロ」だった場合、購入してもよいのか?と悩むときがくるかもしれません。(この例は極端ですが・・)
この場合は、条件付きで買ってもよい状況のときがあります。
その状況が「メンテナンスノートをチェックして、しっかりとメンテナンスをしていたのであればOK」ということです。
中古車を購入するとき、必ずチェックをするノートになるため難しいお話ではありません。
逆に、このノートが無かったり、記されていない場合は買うのは控えた方がよいでしょう。
ただし、いくらメンテナンスをしていても、壊れるときは壊れてしまうため、そこは出たとこ勝負になってしまうというのは頭に入れておきましょう。

何も考えずに購入するよりは、壊れる確率は下がるとは思いますので、適正な走行距離を意識してみても良いのではないでしょうか。