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買取店での査定では、査定額がアップするようなプラスになるものより、マイナスになるものの方が多く存在します。
それもそのはず、買取店の査定は主に減額しながら行っていくものですから、マイナスになる要因を探す、いわゆる「あらさがし」で最終的な査定額を出していくようなものです。
ですので、マイナスにするための理由を見つけるということになり、マイナス要因ばかりが取り上げられるのです。

査定において物理的な面でマイナスになるものといえば、一般的にボディのキズやへこみ、エンジンやトランスミッションなどの可動部の故障、その前兆となる症状などがよく言われることが多いのですが、もう1つ目で判断することができないような部分もマイナス要因になります。
それが臭いです。

 

ニオイの発生場所

ニオイにおいて減額されるのはキャビン内、要するに人間が乗る部分です。
このキャビン内にはニオイの発生源がいっぱいあります。

エアコン

これは家庭用のエアコンでもよくあることなのですが、車のエアコンは空気の通り道であるエアダクトが長いため、その部分や冷房として使う時の冷気の発生場所であるエボパレーターやその周りに水分が残った状態になることが多く、それがキャビン内の温度上昇などからカビや雑菌の発生を促し、そのニオイをエアコンの風と共にキャビン内に振りまきます。
すなわちカビや雑菌がエアコンの風に乗って車内に充満するということ。

タバコ

キャビン内で一番鼻につくニオイといえばたばこのニオイでしょう。
車のキャビンというのは完全密閉状態ではありませんが、ほぼそれに近い状態となっており、窓を閉め切った状態でタバコなどを吸うとその煙の臭いの他に内装に付着するニコチンやタールなどがキャビン内に充満し、あとあと嫌なにおいを発生することになります。
このニオイはタバコを吸わない人はもちろんのこと、あまりにもひどいとタバコを吸う人でも嫌な思いをすることがあるぐらい頑固なニオイとなります。

体臭

これは特にその車によく乗るオーナーなどの体臭がきつい場合や常に汗をかいた状態で車に乗り込むといったことを繰り返す場合によくあることで、シートなどの表面の布や内部ウレタンなどにそのニオイの成分が直接付着することで強いニオイを長い間、放出することになります。
このニオイの最大の欠点は、ニオイの元となる本人が全く気が付かないことです。
よくそれぞれの家にはニオイがあるといわれますが、それも住んでいる人間は全く気が付かないことなのですが、それと同じように自分のニオイは自分では気が付かないので、キャビン内が強烈なニオイとなることがあります。

芳香剤

カー用品店などに行くと香水のような瓶に入っているものから、エアコンのルーバーの取り付けるもの、固形石鹸のような塊となっているものなどいろいろな芳香剤が販売されているのを見たことがあると思いますが、適度な香りを持つものであれば、それほど気にならないのですが、海外から輸入されてきたようないろいろな形をした厚紙にニオイの成分をしみこませたものはかなり強烈な香りを発生し、香りどころか悪臭として感じることがあります。
強いものですとその車に乗っていた人間の洋服にもニオイがつき、車を降りたあとでもしばらくの間、その芳香剤のニオイがするといったことになることもあります。

短時間乗っていた人間でもそういった具合ですから、そのニオイと共にずっと存在するキャビン内のもの、置かれているものなどにはそのニオイがしっかり染み込んでしまいます。
それらのニオイは単独でほのかに香る程度ならいいのですが、たばこやエアコンのカビ臭さ、体臭などが混じったりすると、ニオイがきつすぎる嫌なにおいとなり、それがキャビン内に染み込んでしまうようになります。

 

ニオイは保たれる

車にはこういったいろいろなニオイがあるわけですが、それならそのニオイの発生源を取り除けば、ニオイはすぐに取れるのではないかということになりますが、そうはいきません。

車のキャビン内には、たくさんの布製品やニオイがつきやすい素材でできているものが多くあります。
広い面積を持つ各シートやルーフ裏の内装パネルなどはその代表的なもので、シートは直接人が触れる場所ですし、ルーフ裏の内装などはほとんどニオイが上へ上へ行くという性質があり、タバコなど場合は煙が直接ルーフ裏にあたることもあるため、ニオイがつきやすく、そして更にニオイを保つことになってしまうのです。

 

査定前はニオイをとる

こういったニオイはやはり人によってはかなり嫌がる場合もありますので、いろいろな方に中古車を買ってもらいたい側としては、こういった売れ行きを左右する憂いはあるよりもない方がいいわけです。
とはいっても、ニオイの発生源がわからないような程度のニオイであれば全く影響はないので、ニオイがないということに自信がある場合は何もしなくてもいいかもしれません。

ただ、どうしてもニオイがこもりがちになってしまいますし、自分ではわからないニオイもありますので、査定をする前できれば1週間から2週間ぐらい前から窓を閉めっきりにするのではなく、なるべく窓を開けて換気をしながら走るとよいでしょう。

それからニオイの発生源を取り去るということも重要です。
エアコンのエボパレーターまできれいにするというのは難しいかもしれませんが、シートやルーフ裏の内装パネルなどニオイが一番たまる部分を内装クリーナーとかシート用洗剤などを使ってきれいにクリーニングすることも重要です。
最後は市販されている除菌消臭スプレーなどをまいて、乾燥させておくのもいいかも知れませんね。

 

キャビンは長時間いるところ

車のキャビンという場所は長い間、人間が滞在する場所ですのであまりにもきついニオイ、へんなニオイがする場合は乗る人が嫌がります。
乗る人が嫌がるということは、中古車販売店で同じ車が並んでいたとしてもニオイがあるものより、無いものの方を選ぶということで、それだけで買うのを避けることになります。

買うのを避けるということは売れないということになり、売れない車を仕入れる必要もないということで買取店では好んで買うことはありませんし、たかい査定額を出すことはないということです。