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自動車は個人の持ち物である一方で、公道を走るものとして国に管理されています。
その管理されているものの一つが名義というものです。

名義はいわゆるその車の持ち主のことで、車のナンバープレートの数字と車体番号という車一台一台に与えられた番号と紐づけられています。
要するに国としては「品川 あ 333 ○○-○○」というナンバープレートを付けた車は誰の車か「CBA-AZ5T-0001234」という車体番号が刻印された車は誰のものなのかということを明確にしておきたいのです。
ということは、例えば買取店で車を売却しました、友達にあげましたという形で現実的に持ち主が変わったとした時にその名義という登録条項を変更しなければならないのです。
それがいわゆる「名義変更」というものです。

 

名義変更の方法

名義変更を行うには状況に応じて2つのやり方があります。

業者に依頼する

名義が変わるときというのは、例えばディーラーで新しい車を購入するときに下取りしてもらうとか、買取店や中古車販売店で車を売却するということが多く、それにはほとんどの場合、ディーラーや買取店、中古車販売店などといった専門業者が関わります。
それは中古車を買った時も同じで、車という商品を売買するときには(個人売買でない限り)必ず業者が存在するのです。

多くの業者では、車を買った、車を売ったということのサービスとして名義変更を代行してくれることが多く、多少なりともお金がかかるものですが、買取店などでは事実上、無償で名義変更手続きを行ってくれます。
一部の中古車販売店やディーラーでの下取りではしっかりのその手数料として、実費として掛かる金額と代行費用という名目の手数料を取られることになりますが、たいした金額ではないため、ついでにお願いしてしまうということがほとんどで、基本的に車を売却した側、購入した側は何もしなくても車の名義を自分のものにすることができるのです。

自分で行う

名義変更は基本として自分で行わなければならないものです。
しかし、自動車に詳しい方でないと知識もなく、どうやっていいのかすら分からないといった敷居の高いものとなっており、ついつい業者にお願いしてしまうことになるのですが、実際にはそれほど難しいことではなく、所定の書類を作成し、それをしかるべきところに提出するだけで行うことができます。
もちろん自分で行えば代行手数料など発生しませんので本来の公的な手数料だけで特に大きな出費などはありません。

逆に自分で行わなければならないということもあります。
それは個人同士が車の売買や譲受などした場合です。

買取や下取りなどの業者を挟んだ取引を行う場合は面倒なので業者にお願いすることもできますが、一切業者を挟まない個人売買や最近多くなってきているネットオークションでのやり取りでは、頼むこともできず自分たちで名義変更手続きを行わなければなりません。
といってもたいして難しい話ではありませんので、一度経験してみるのもいいかも知れませんね。

 

自分で行う名義変更

自分で名義変更をするにはまずは書類を用意しましょう。
ここでは友人から車を購入したという前提で例を挙げていきます。

必要書類

必要書類は自分で用意するものと旧オーナーである友人に用意してもらうものがあります。

友人に用意してもらうものは、まずは車検証と自賠責保険証書、リサイクル券、自動車税納税証明書、印鑑証明書、友人の実印が押された委任状、同じく実印が押されている譲渡証明書です。
委任状と譲渡証明書は様式が決められているので陸運局でもらったり、インターネットでダウンロードしたりすれば入手することができるので、それを利用します。

次に自分側が用意するものですが、自分の印鑑証明書、友人から購入した車を保管するための車庫証明書が必要になります。
車庫証明書は車を保管する場所の管轄の警察署で取ることができますが、日数がかかるため前もって取っておく必要があるでしょう。

手続きする

書類や車が手元にある状態となったら、ここでしかるべき場所へ手続きをしに行きます。
手続きをする場所は、登録車であれば管轄の陸運局や陸運支局、早い話が車検場です。
軽自動車は管轄の軽自動車検査協会で行うことになります。

手続きをする場所は違いますがほとんど同じようなことですので、ここでは登録車ということで話を進めていきます。

陸運局にその車で出向いたらまずは申請書と手数料の支払いを証明する手数料納付書、自動車税・自動車取得税申告書の作成を行います。
どれも特に難しいものではありませんが、もし分からなかったら近所に必ずある代書屋さんに行って有償で書類を作成してもらうという手もあります。

管轄の車検場が変わる場合、例えば大宮ナンバーから足立ナンバーの変わるといった場合は車からナンバープレートを取り外さなければなりませんが、管轄が同じであれば取り外す必要はありません。
ここまできたら後は書類や取り外したナンバープレートを陸運局のしかるべき窓口に提出し、新しい車検証や新しいナンバープレートが交付されるのを待つだけとなります。

ただ、この間にもう一つやっておかなければならないことがあります。
それが自動車取得税の納税です。
中古車を購入した場合は、中古車でも自動車取得税がかかる場合があります。
その支払いを車検証の交付を待つ間に行えば効率がよくなるでしょう。

車検証の発行

自分の名前が記入された車検証が発行されたらこれで名義変更は終わりです。
ナンバープレートを変更した場合は、車検場の敷地から出る前に取り付けて、車検場の係員に封緘を打ち付けてもらいましょう。

一見難しいようにも感じますが、陸運局に行ってしまえば流れ作業ですので、意外と個人でもできるものです。
人生に一度は挑戦してみても良いかも知れませんね。