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買取店などの買取相場を見てみると年式なり走行距離なりに、だんだんと安くなっていくのがわかると思いますが、車によってはあるタイミングで大幅に金額が下がっていることがあります。
それにはいろいろな事情が関係しています。

 

車検の時

車を売却しようとする時によく車検時期に車を売ろうとすることがあります。
それには車検に莫大な費用が掛かるという金銭的なデメリットがあるからです。

車検は、その車が保安基準に適合しているかどうかのチェックをするもので、いろいろな部分を点検して保安基準に適合していない部分がある場合は、新しい部品に交換したり調整したりして保安基準に合わせるための整備を行います。
そのことを車検整備といいますが、これには交換したり調整したりする内容によって費用はまちまちなのですが、だいたい2万円から10万円といった費用が掛かります。
それ以外に車検を受けるための手数料として軽自動車で1400円、普通自動車で1700円から1800円かかることになりますが、車検にかかる費用としてはこれだけで合わせてもそれほど高くありません。

しかし、車検の時に同時に支払わなければならない自動車重量税や自賠責保険料というものがあり、それがかなり大きな金額となってしまうため、あわせて最低でも5万円以上、平均して15万円ぐらいの出費となってしまうのです。

この金額をかけて車検を通すのであれば、まだ買取金額が高いうちに売却してしまい、新しい車を買う時の資金として使った方が良いということで、車検を受ける前に車を売却する方が多くなっています。
売る方が多いということは、ちょうど車検前の年式にあたるモデルが中古車市場に多くなるということで買取相場が一気に安くなり、それ以降もその傾向を保ったままになってしまうのです。
乗用車では新車から3年目とそれ以降2年ごとに車検がありますが、この傾向が強いのが5年目の2回目の車検時で3年目の車検よりも大幅な価値の低下となってしまいます。

 

自動車ローンを完済した時

自動車は軽自動車でも決して安い買い物ではありません。
それが高級車や輸入車ともなると500万円以上、1000万円以上などざらです。

いわゆる高額商品を購入するときに現金一括ではなく、ローンを組んで支払うこともよくあります。
自動車でいえばそれが自動車ローンとかオートローンなどといわれるもので、購入した車を担保として、任意の期間を返済することでお金を借り、そのお金で車を買うことになるものですが、平均して多いのが5年ローンで60回の支払い回数で自動車ローンを組んでそれで自分の好きな車を購入します。

しかし、好きな車を買った割には意外と飽きる方も多いため、この自動車ローンを完済したタイミングで車を売却し、また新たに自動車ローンを組んで新しい車を買うという方が結構多いのです。
それによってどの車種に関しても「5年落ち」というものが多くなり、それによって台数が増えることになりますので、その時点で価値が急激に低下してしまうのです。
これには車検時期と重なるということも大きく影響しています。

 

10万キロオーバーとなった時

過去の遺物である「10万キロで車の価値が失われる」という考え方によっても買取相場の価値が急落します。
現在の車はきちんと整備していけばそれこそ10万キロどころではなく、15万キロでも20万キロでも乗ることができます。
しかし、肝心な中古車市場に10万キロを一つの区切りとする傾向が色濃く残っているので、どこにもトラブルが出ていなくても、きれいな状態でも価値が下がる傾向になってしまうのです。

過去に走行距離10万キロに関していくつか記事を書いていますので、そちらも参考になさって下さい。

 

モデルチェンジをした時

これは理解しやすいことと思いますが、新しいモデルが発売された時、要するにモデルチェンジを行った時も先代モデルとなったモデルの価値が急激に低くなります。
要は古い車になってしまったということで安くなるだけのことですが、このタイミングで確かに価値が低下してしまうのですが、ここ最近はそれほど極端な動きにはならないようです。

これは新車価格が高くなってきたことが影響しています。
モデルチェンジをして新しいモデルが出たということによって古いモデルを売って新しいモデルを買う、その時の古いモデルが一斉に売りに出されるので中古車市場に台数が多くなり、価値が下がるというのが安くなる仕組みですが、新車全般が高くなったことによって最初から新車を買うことをあきらめ中古車で程度のいいものを買うといった方が多くなっており、中古車販売価格が安くなるであろうモデルチェンジのタイミングを狙って中古車を狙って買う人が結構いるのです。
それによって台数が多くなることで価値が下がる一方で中古車需要が増え、それによって価値が高くなるので価値が下がっても極端な動きがないということにもなるようです。
これはビッグマイナーチェンジを行った時にもある傾向です。

 

優れたライバル車が発売された時

車というものはある程度クラス分けがされており、どの自動車メーカーもそのクラスにあわせた車を発売します。
その同じクラスに位置し、同じようなつくりになっているものがライバル車ということになりますが、どこかの自動車メーカーから新しいモデル、それも先代モデルよりいろいろな面の性能が向上し、それまでのライバル車より確実に優れた車となっているモデルが発売された時にそのライバル車にあたるモデルの価値が下がります。

これは中古車市場に出回っている車がどうのこうのではなく優れた性能を持つ新しいモデルの印象が強く、中古車市場のある先代モデルも注目されることなり、それによって中古車需要が高まり、そのモデルだけの価値が若干上がります。
ですので、この場合はライバル車の価値が下がるということではなく、いわゆるモデルチェンジが成功したモデルの中古車の価値が一時だけ上がるということとなります。
しかし、これはあくまでもモデルチェンジが成功した車だけで、最近の中ではトヨタのプリウスが代わり映えの無いモデルチェンジを行ったために不評を買っているといった状態になっていますが、こういった場合は逆にモデルチェンジしたモデルの先代モデルの価値が下がってしまうことになる場合もあります。

 

査定額が下がるタイミングは複合的

これらのタイミングが中古車の価値を大きく下げる原因として考えられますが、一部では相反するも相乗効果的なものもありますので、一概に一つの条件に当てはまっているからといって必ず価値が下がる、査定額が安くなるというものではありません。
そもそも買取金額は複雑なことが絡まって存在するものですから、こういった買取相場が安くなるタイミングも複合的なものと解釈する必要があるでしょう。