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買取店に査定を出す前に洗車を行った方が良いと言うのが定説となっているようですが、はっきり言いますと洗車をしたからといってそれが直接的な理由となって「洗車してあるから査定額を上げておきますね・・・」ということにはなりません。
洗車をしてあっても、して無くても査定額はほとんど同じということになってしまうのであれば、ならばこれから売却して他人のものになってしまう車にわざわざ手間をかけて洗車をする必要がないのではないかと思いがちです。
しかし、ここでキーポイントとなるのは、洗車がしてある車と洗車をしていない車の査定額が「ほとんど同じ」ということで「全く同じ」、要するに洗車しなくてもいいと言うことではないということです。

 

全体的な見る目が変わる

例えば、友人と車でどこかへ出かける、家族で旅行に出かける、ドライブデートをするといった時には、ほとんどの方がそれに向けて車をきれいに洗車していくと思います。
それはなぜでしょう?

洗車をしたからといって、友人とより一層楽しく遊べるわけではありませんし、家族旅行がより楽しいものになるわけでも愛が深まるということではありません。
では、どうしてそういったいわゆる行事の前に洗車をするのでしょうか。

実は、たいした影響を与えることもない洗車を査定の前に行う理由は、これに近いものがあると思います。

汚い車でお出かけをするより、きれいな車で出かけ、休憩するためにパーキングエリアで車を降りた時や現地に着いて車から降りた時に、日光に照らされてボディがキラキラを輝くように反射している方が気分がいいはずです。
もちろん周りの見る目も変わることでしょう。

これと同じように、査定においても汚い車のまま査定を受けるより、きれいな状態で受けた方が買取店の営業マンの受ける印象が全く違ってくるのです。

例え、ボディに全く傷やへこみがなくても、ボディ全体が埃がこびりついたようになっていたり、汚れがシミのようについていたり、ホワイト系でよく目立つ水垢などがあると、ボディ以外の部分でもなんとなく汚く見えるように思えてきてしまうものです。
店内の照明が暗いお店で、商品が何となく埃っぽく見えたり、古そうに見えたりするのと同じです。(わざと店内を暗くしてそういった雰囲気を作り出しているお店もありますね。)

こういった印象を営業マンに持たれてしまうと大変です。
インテリアを見る時も通常では見逃すような汚れやゴミがたまっている部分も深く印象に残ることになり、それによって心の中でマイナス点をつけることになりますし、エンジンの状態を知るためにエンジンをかけて音を聞くといった抽象的な感覚で判断するような場合でも決して良い方向に受け取られることはありません。

要するに査定をする人間をいかに気持ちよく快適に査定させるかということで、全体的な見方が変わってくるということなのです。
だからといって、得意先の社長をおだてるようなことまでする必要はありませんが、せめて車をきれいにしておいて最初から好印象を与えておくのは決して悪いことではありませんし、査定額の低下をある程度喰いとめることができるかと思われます。

 

車の扱いがわかる

これも直接的に査定額のアップや減額阻止を行うといったものではありませんが、査定をする人は査定に出された時の状態が普段日常的に使っている時の状態と仮定します。
査定の時に車が汚いのであれば、普段も汚く乗っているのだろう、車に愛情など一切かけないで単なる移動手段としてしか使っていないのだろうといった具合です。

自動車は機械ですので、きちんとした取り扱いやケアをしてあげないと、長い間、正常な状態を保つことができないものです。
回るものがあれば油を塗る必要があるでしょうし、こすり合わさっているものがあれば、その部分の摩耗状態をまめにチェックする必要があります。

こういったことは自動車に対していう言葉とすれば「メンテナンス」ということになるのですが、査定の時に汚い状態になっているということは、日常的に車に目を向けておらず点検や整備などもほとんど行わないといった形に受け取られ、最終的には「メンテナンスを行っていないのであれば、どこかに不具合があってもおかしくない近い将来トラブルが出てもおかしくないのでは・・・」と思われてしまうのです。
査定が基本的に減額をしていくことで行いますので、そういった疑念がある場合は、減額しやすい状態ということで、いろいろな部分を突っ込んでチェックするようになってしまうのです。
普段見逃すちょっとした部分もこういった状況下でチェックするとなるときっと減額ポイントとなってしまうことでしょう。

 

感覚に働きかけるもの

このように査定において洗車というものは、年式の新しい・古いや走行距離の長い・短いといったもののように直接査定額を上下させるものではなく、あくまでも査定をする人の感覚をそういった方向性にもっていくかどうかということにつながるものです。
ですので、安易に「たかが洗車」と思うのは少々危険かもしれません。
なぜなら査定は最終的には人間の感性によって大きな修正が加えられるものだからです。
その感性や感覚を侮ってはいけません。

小難しく書いて来ましたが、査定をする前に時間があるのであれば洗車をしておきましょうというお話しでした^^