New article

車査定の世界でよく耳にする言葉「プラス査定」。
プラス査定というぐらいなので、当然、提示された査定額に対して金額の上乗せをしてもらえることをイメージします。
実はこれ…間違えではありませんが、勘違いされている方が非常に多いです。
言ってしまえば、プラス査定になることは、なかなかあるものではありません。

一体、どういうことなのか?を以下より説明をしていきます。

 

車査定は基本的に「減点方式」で査定額が算出される

見出しにもある通り、車査定とは基本的には減点方式で査定額が算出されます。
となれば、冒頭に記載した「金額の上乗せ」というのは、基本的にはないというわけですね。
もちろん、何事にも例外というものがあり、ケースによっては上乗せされる可能性はありますが…あくまでも「基本は “ない” 」と理解して頂ければよいかと。

減点方式のお話をする前に、まずはベースになる最初の金額はどのように算出されるのか?から見ていきましょう。

相場をチェックして大体の金額を出してから引き算

基本的には、その時々の市場相場から大体の金額が決定します。
例えば「この車はオートオークションで100万円ぐらいで買い取られていたから…利益と諸経費を考えて70万円ぐらい」のようなイメージ。
厳密には車種や年式、色などで概ね決定することになりますが、これを決めているのが市場だということですね。
となれば、当然、人気が高く飛ぶように売れている車種であれば、高く売れるためベースとなる最初の金額も高くなります。
つまり、高い得点から始めることができ、結果的に減点されても高いレベルを維持して高額査定が提示されるわけです。

厳密には…プラス査定をした状態でマイナス査定をしていく

もう少し掘り下げてお話をすると…最初に算出される査定額は、既にプラス査定された金額となっています。
例えば、外装に傷がない場合は○○点で△△円アップのようなイメージです。
したがって、厳密にはプラス査定というのは存在し、査定時に最初に提示された金額は、既に盛り込み済みというわけですね。

 

加減点は「日本自動車査定協会」がガイドラインを定めている

さて、加減点していくためには一定のガイドラインというものが必要になってきます。
業者ごとに、そのガイドラインを独自に決定して運用していたら、色々と不都合が生じてしまう可能性があるからです。
(悪徳業者があれやこれやと難癖をつけて好き放題できてしまうため)
そこで登場するのが、日本自動車査定協会(http://www.jaai.or.jp/)になるわけです。
一般財団法人で、利用者を保護することを目的とした団体となっています。
ただし、JAAIが定める中古車のクラス分けでもお話しをしたようにガイドラインではあるものの基本的には実際のオートオークションでの取引が優先されるために、加減点のルールはこちらが使われたとしても、実際の価格はオートオークション次第ということになります。

車をクラス別にした一覧表がある

日本自動車査定協会が出しているガイドラインには、車のクラス分けがされており、そのクラスに属する得点表を見て「プラス」していきます。
具体的には「特」「Ⅰ」「Ⅱ・Ⅲ」「Ⅳ」「軽」の5種類(実はもっと細かく分類されていますが…)。
「特」に分類される車種は、センチュリーだったり、プレジデントだったりと、特に高級車と呼ばれるタイプになります。
(上記の二車種は、特の中でも最上位に分類される「特C」です)
「Ⅰ」は、クラウンやフーガ、センティアなど、「Ⅱ・Ⅲ」はSAI、スカイライン、RX-8、プリウスなど、「Ⅳ」はフリードやデミオなど。
そして「軽」は軽自動車全般になります。

このように非常に細かく分類されていることが分かります。

チェック項目は意外と細かい

チェック項目に関しても、加点・減点ともに、非常に細かく分類されています。
減点の例を挙げると、ミラー交換されているか?内装は綺麗か?など。
ミラーに関しては、ウィンカー付きサイドミラーが交換されていたら30点の減点になり、ただの電動のサイドミラーの場合は20点の減点と、10点もの差がつくように設定されています。
1点につき1,000円程度となるため、交換しているだけで2万円~3万円の減額となってしまうのです。
内装に関しては、タバコのヤニが付着していると60点(6万円)の減点と非常に大きなものになっています。

 

あくまでも…基本的なお話だということを注意すること

以上が、車査定の基本中の基本のお話になります。
多くの中古車買取業者が、このようなガイドラインに沿って加点や減点をすることになります。
ただし、頭にいれておきたいことは「基本的なお話」ということ。
つまり、個人店など、ガイドラインに大きく逸脱はしないものの独自の「目利き」で値段を決定する場合もあるということなのです。
もっといってしまえば、希少性の高い車種であれば、このガイドラインから大きく逸脱して売買されることもあるというわけですね。
さらに、個人売買であれば、双方合意であれば、ガイドラインは関係なく売買されることにもなります。
「買取業者に依頼をすると、このようなガイドラインがあり、基本は減点方式」ということを理解頂ければよいかと思います。