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買取店は車を売ってその代金を得る場所で、単なる車と金銭の交換場所であることには違いはありませんが、その間には営業マンなり査定士なりといった人間が入ります。
査定をするのも人間、契約を取り交わすのも人間で、人間の存在がとても大きいものなのです。
それに自動車という高額商品を扱う関係上、買取店と売り手側との信頼性も必要で、信用できない相手と取引するのは避けたいものです。

では、買取店の営業マンや査定士がとる、あとあとトラブルに発展しそうな行動を見てみましょう。

 

査定の時間が異常に短い

買取店に車を持ち込んだらとりあえずは査定になります。
査定はその車の買取金額を決めるうえで非常に重要なことで、その買取店独自の価格表で決められた査定額にその査定で得られたプラス要素やマイナス要素を足したり引いたりして最終的な査定額を決めます。
特に買取店では車の状態に重きを置く傾向があり、査定においても目で見て、鼻で匂いを嗅いで、耳で音を聞いて、手で触ってとかなり細かいところまで調べるのが普通なのですが、中には買取店によって、または査定士によってとても簡単に査定を済ましてしまうことがあるようです。

大手買取店の査定時間の平均は30分ぐらいであるようですが、30分どころか車の周りを一回りして、ドアを開けてキャビン内を見て、ボンネットを開けてエンジンルームをさらりと見て、すぐに査定額を出す方がいるようなのです。
時間としては10分もかかっていないでしょう。
その間はもちろん一切質問はなしでずっと無言のまま査定を終わらせてしまいます。

だいたいの場合、こういった査定で出された金額は平均より高いことが多く、そのため売り手側としてはすぐにでも契約に持ち込みたくなってしまいます。
ここまでとりあえず何もトラブルらしきものはありませんが、問題は車を預けて帰った後です。
翌日電話がかかってきて、再査定したら傷が見つかっただのエンジンからオイル漏れがあったなどといって大幅な減額を伝えてきて、最終的には平均より安い金額で売却することになってしまうことがあるようです。
確かにあれだけ簡単に査定をすませば見落としがあって当然で、これは再査定という買取店側の権利をうまく使った作戦のように思えてきます。

こういった行為の対応策としては、再査定により減額があった場合に返却を求めることは可能なのか、その際に違約金などが発生しないかを事前に確認しておくことです。
もちろん、書面(契約書の約款)でも確認しておくべきでしょう。

 

即決を求めてくる

査定も一通り終わり、最終的な査定額と減額になった理由や増額になった理由などを伝え、あとはオーナー側の決断だけとなった時にやたらとすぐに契約することを推し進めて来る方が結構います。
これには考える余裕を与えない、値上げ交渉に持ち込みたくないという買取店側の考え方がよく出ている部分なのですが、値上げ交渉となった時にも「今決めてくれるならこの金額に10000円上乗せします」などといったおいしい話を切り出してきます。
実はこの即決を求めてくるというのは買取店が一番やってほしくない「比較」をされることを防止するために行うのです。

買取店では査定を行った後でも必ずしも売買契約をしなければならない訳ではなく、査定額に満足がいかなかったら売却を断って他の買取店に出向いてもいいことになっています。
それを買取店は異常に嫌います。
もし他の買取店に行って自分のところよりも高い査定額を出されたら客をそちらに持っていかれてしまうからです。
そうさせないためにも他の買取店に行く余裕を与えないということから即決を求めてくるのです。
ただ、だいたいそういうところは査定士自らもわかっているようですが、査定額が平均より低かったりするので、結果的に売る側とすれば安い金額で売ってしまうことになります。
ですから、どんなに美味しいことを言われようが希望金額に達していない場合は即決をしないと決めてから査定へ挑むのがベストなやり方でしょう。

 

契約前に詳しい説明がない

査定が終わって、査定額にも納得した場合、そのあとに行うのが売買契約です。
必要書類を作成したり、持ってきた書類を提出したりするのですが、その中で売買契約書を取り交わすことになります。
この売買契約書にはお互いが不利益にならないようにといろいろな細かいことまで書かれており、書類自体もかなり細かい字で書かれていたり何ページにもわたることがありますが、そういった売買契約を取り交わす時は契約書に書かれている項目すべてに納得した上で署名、捺印をする必要があります。
通常では契約書を見ながら各項目を読み上げつつ営業マンが説明をしていくものなのですが、そういったことを全くしないで、「読んでおいてください」などといって書類を置いていくとか、一部だけ説明して終わりということもあります。
一部だけ説明するようなときは、だいたい買取店側に都合がいい部分だけで、ある意味売り手側に都合が悪い部分、不信感を持たれる部分は説明を避ける傾向があります。

もしその状態で気軽に署名、捺印してしまったら最後、その契約はすべて有効となり、(裁判になり裁判官が違った判決を出さない限り)何があってもその契約書に則った形で物事が進んでしまいます。
例えば、再査定で減額になった時の対処、お金の受け渡し方法やそれにかかる手数料、後付したパーツが査定に含まれているのかいないのかなど、あとあと「そんなはずではなかった」といったことがないようにきちっと説明を受けた後に契約を結ぶべきなのです。
買取店としては1日に何件も契約を取り交わしている為、同じことを繰り返すのは面倒だとは思いますが、売る側からすれば当然の権利であるので、もし説明がなかった、説明が足りなかった場合はきちんと説明しなおしてもらうか、質問攻めにしてあげましょう。
何はともあれ自分自身が納得してから契約を締結させて下さい。