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自動車保険に加入しようといろいろと考えている時に一括見積サイトや損害保険会社のホームページ見積もりなどを利用することがあるかと思います。
そういった時に必ずいろいろなことを聞かれるわけです。

例えば、車種や使い道、年間の走行距離、加入する人の年齢、免許証の色、事故の経歴といったものですが、実はこれらのものは単に年間の保険料を決めるためのデータ取りではなく、その車やその方の危険度をはかるために聞き出していることなのです。

 

告知事項と通知事項

見積もりでいろいろと聞きだされたものは、この段階では単なる参考データということになりますが、補償内容や保険料などに納得して、その損害保険会社の自動車保険に加入した場合はこれが告知事項といったものになります。

これらのものは再度、申込書などを記入するときに正式なものを損害保険会社側に伝えることになるのですが、告知事項は自動車保険に加入するために一つの約束事であって、加入中にこの約束ごとに変化があった場合はすぐに損害保険会社にその変化を伝えなければなりません。
これが通知事項というものです。

 

告知事項

告知事項は、自動車保険において危険度、要するにどれだけ事故を起こす可能性があるか、事故が起きた時に賠償額がどれくらいになるのかをはかる上で非常に重要なことで、それによって年間の保険料を決める形にもなります。
告知事項には以下のようなものがあります。

 

氏名・年齢・住所・電話番号など

これは主に加入した人の身分を特定することに使われますが、自動車保険の内容によって年齢制限や運転者制限などがある場合はその特定にも使われます。

 

免許証の色

免許証の色で何を知るのかというと、それはその車に乗るドライバーがどれだけ安全運転をしているのかということです。
免許証の色は、標準でブルー、無事故無違反である方はゴールドということになりますが、要するにゴールドであれば過去数年間において交通違反をしない人間、慎重な運転をする人間、事故を起こしていない人間として見られることになり、そういった人間はこれからも事故などを起こして保険金を請求する可能性も低いだろうといった形で「危険度が低い」と見られ、保険料も安く設定することができるということになります。

 

車種

これは車の危険度を知る上で必要なもので、厳密にいえば車種によって危険度に違いが出るということではなく、過去にその車種でどれだけの事故が起きているか、いくらぐらいの保険金を支払っているかを知ることによって損害保険会社が支払う可能性がある保険金を想定し、それを保険料に適用することで基本となる年間保険料を決めることになります。

例えば、無理な運転をあまりしない40代から50台ぐらいの方が好むような大衆車では、事故は少なく、賠償額も少なくなることから危険度が低く保険料も安くなりますが、無謀な運転をすることが多い20代から30代前半ぐらい方が乗るようなスポーツモデルやハイパワーエンジンを搭載した車では事故の件数が多く、それによって多額の保険金を支払った過去がある、また、それとは全く正反対の高齢ドライバーでは、身体的に事故を起こしやすいので危険度も高いため保険料も高くなるといった具合です。
車種によってはグレードやモデルによって危険度が変わってくることもありますので、車種名の他にグレード名や型番などを合わせて告知することもあります。
基本的にこの車種に関しては車両保険の保険料に反映されることとなります。

 

用途・目的

これも危険度を決めるために重要なもので、用途というのはその車がどんな用途のために作られているのか、要するに乗用車なのか商用車なのかによって危険度が変わってくるということです。

乗用車は人間をのせることが目的の車ですので、車の作りもかなり安全性を確保したものであることが多いのですが、商用車は荷室を広くとるために人間が車の隅っこに追いやられがちで、どうしても外力に弱いものとなりますので乗用車より危険度が高くなります。
今話題の安全技術なども少しずつ商用モデルにも採用されるようになりましたが、平均して乗用車より遅れがちとなりますので安全面が懸念されるわけです。

目的は、その車をどう使うかということで、申込書などにも「日常・レジャー目的」や「通勤・通学目的」、「商用目的」といったことが書かれているように、プライベートの車として使っているのか、プライベートで使っていても通勤通学のために毎日乗っているのか、仕事用の車として毎日何十キロも何百キロも乗っているのかということになります。
事故というものは一般的に運転する時間が長ければ長いほどあいやすいものですので、それを目的から探っているということになります。

 

ノンフリート等級・事故歴

これも保険料や保険の内容に大きく影響するものです。
ノンフリート等級は、それまでの自動車保険においての健全性をあらわすようなものですので、この等級が高いほど安全な人、低いほどまた事故を起こす可能性が高い、保険金の請求をする可能性が高い人ということになり、それによって保険料が変わってきます。

事故歴も同じように、過去にどれだけ事故を起こしてきたのかということによって、これから事故を起こす可能性を知るために使います。

 

告知事項は正しく伝える

これらの告知事項は、自動車保険の加入の可否や保険料の決定に大きく影響してくるもので、間違いなく真実を損害保険会社側に伝えなければなりません、これが告知義務ということになります。
この義務に背いた場合は、それが判明した時点で強制解約になったり、スムーズに保険金の支払いなどが受けられなくなります。

 

通知事項

通知事項は、告知事項として損害保険会社側に伝えたデータに変更があった時に必ず行わなければならないことです。
極端なことを言えば、保険期間中に自動車を乗り換えたり、車の使い道が変わったり、引っ越しをして住所が変わったり、電話番号が変わったり、それから管轄の陸運支局が変わったことによってナンバープレートが変わったといった場合は、すぐに損害保険会社側に知らせなければなりません。
これが通知義務です。

これは何も単なる登録事項の変更を通知するだけではなく、損害保険会社側においては保険料の変更を行わなければならない場合もあるので、金銭的な部分にも多大なる影響を与えます。
例えば、カローラからGT-Rに乗り換えたとなれば、危険度が大きく変わってくるので大幅な保険料の割り増しを行わなければなりませんし、その逆も然りです。
加入者側にしても例えば誕生日を迎え、保険料が安くなる年齢制限が使える年になったり、奥さんがその車に乗らなくなったから本人限定の割引を受けることができるようになったといったようにメリットも出てきます。

 

告知義務・通知義務を怠ると・・・

事実とは全く違った告知をした、変更事項があっても通知しなかった、こういった時はもしもの時に保険金が全く支払われなかったり、一部しか支払われなかったり、ことがスムーズに運ばなかったりする場合があります。

損害保険会社側として見れば、与えられたデータによって危険度をはかり、その危険度に対した保険料を設定しているので、例えば危険度の高い車であったのにも関わらず大衆車として告知した状態では、保険金の支払いの大きな差額が生まれてしまいます。
そういった状況は損害保険会社としては大きな損をするわけですから、こういった時には保険金の支払いを断られることがあるというわけです。

それも事故を起こして、担当者を呼んで事故処理を始めた時に、担当者が事実と違うことに気が付いた時点で強制解約「あとは知りません」といった形になり、さっさと帰ってしまうといった形にもなりかねませんので、金銭的にもその場でもかなり困ったことになると思います。
人間、嘘をついてはいけません。
申込書に記入することやその後何かしらの変更があった場合は、事実を正確に伝える必要があるということです。