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自動車買取店の買取にしても、ディーラーの下取りにしても基本はすべて正常な状態で、「中古車」といった商品になるような車を扱うことになり、それに対しての査定額というものを算出します。

そういった中で、車体が正常ではない事故車では、やはり査定額が低くなってしまうのは当然のことであり仕方のないことです。
とはいっても、事故車だからといって一律、何万円減額とか何パーセント安くなるということではなく、事故によって受けた損傷によって減額される金額が決まります。

 

買取店での事故車の考え方

買取店は自動車を買い取って、それを中古車として転売することで利益を上げている業者です。
そういった流れの中で大きな利益を上げようとするのであれば、買い取る車ができるだけ良い状態の車である方がいいわけです。
状態の良い車であれば、多少高い買取金額を付けて買い取ったとしてもその分、高いマージンを上乗せした形で事実上、転売することができるので利益率が高くなります。

しかし、事故を起こして、車体の状態が悪い車ですと、中古車市場で売値が極端に安くなってしまうため、それに高い買取金額を付けて買い取ってしまうと利益が少なくなってしまいます。
そこで買取店では少しでも状態が悪い部分を見つけると減額をし、利益分を確保するということを行います。
ただし、損傷の度合いによって数千円の減額から大幅減額、あるいは買取不能といったように分けられて判断されることになりますので、事故車だから必ずしも買取金額が極端に安くなることはありません。

例えば、ちょっとした接触事故や運よく軽微な損傷で済んだ事故を起こした時のようなボディパネルや前後バンパーなどに小さなキズやへこみがある程度あれば、まとめて数千円減額や数万円減額となる程度で済みます。
しかし、まともに衝突してしまった、オカマを掘られたなどといった事故によくある、ボディパネルやバンパー、グリルなどを交換しなければ、商品とならないような場合やラジエーターやエンジンの一部まで損傷があり、それを修理したような状態で、現状でとりあえず走ることができる場合ですと数万円から数十万円ぐらい減額となります。

 

フレームのゆがみやフレーム修正をしたもの、いわゆる修復歴有りとなる車の場合は、これは買取店での判断になりますが、大幅減額、それこそ何十万円から100万円を超えるような減額になったり買取拒否をされることになります。
これには中古車として販売するときに修復歴車であることを購入者に伝える義務があるからで、修復歴があるということで買う人が少なくなってしまうことになり、販売価格もかなり安くしないと売れなくなってしまうので、買取店でもかなり安い金額で買うほかないのです。

損傷がかなり大きく、自動車として使い物にならない、エンジンがかからないというところまで行ってしまうと買取店は買取を行わず、廃車をすすめることになります。
少し前までは廃車にした方がいいようなものでも一部の買取店ではかなり安い金額で買取を行っていた時代もあったのですが、最近は事故車買取店といったような受け皿ができたことによって、買取を拒否することが多くなりました。

買取店では事故車に限らず、商品としてマイナスになる部分を持つ車は商品価値を大きく落とし、オークションの落札額がかなり安くなってしまうという考え方がありますので、事故による車体の損傷にはかなり敏感に反応します。

 

ディーラーの下取りでの事故車の考え方

ディーラーで行う下取りは、買取店で買い取られた車と同じように最終的には中古車として販売されることになりますが、それはあくまでも付加価値的なもので下取の本来の目的は新車購入を促すことです。
要するに新車を買うのに弊害となる、現在乗っている車の処分を手伝うことによって、新車購入を促す意味合いで行われるということです。
それには、多少なりとも車に事故の際にできた損傷が残っていたとしてもできるだけ下取を行うようにし、減額もあまり行わないようにする必要性が出てくるのです。

正常な状態の下取り金額は、平均して買取店での買取金額より安くなるものですが、事故車であっても減額されることはあっても相当ひどくない限り、それなりの値を付けて下取りをしようとしますので、場合によっては買取金額より下取り金額の方が高くなることもあるわけです。

例えば、傷やへこみ、ボディパネルの交換程度の損傷であれば、下取り金額にほとんど影響はないでしょう。
あったとしても数万円がいいところで、下限10万円といったところをキープすることができると思います。
この時点でもしかしたら買取店での査定額より高くなっているかもしれません。

しかし、寛大な考え方を持つ下取りにおいても不動車やフレームのまがったもの、修復歴のある車だけはやはり下取りはかなり難しく、買取店と同様に廃車手続きをするようにすすめられることとなります。
多年式モデルや多走行車といった「車の状態」以外のデメリットを持つ車にもこういったことは適用されますので、これが「状態の悪い車、買取金額のつかない車は下取りに出すべし」ということにつながることになるわけです。