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自動車をどこで売ろうか、中古車で良いものはないかといった形で情報収集している時に必ず出くわす言葉に「事故車」「修復歴車」というものがあります。
どちらも過去に事故を起こしたことがある車であるということはなんとなくわかっているが、事故車と修復歴車の違いを知らないといった方は多いのではないでしょうか。

 

事故車の定義

事故車は早い話、事故を起こした時に損傷を受けたことがある車のことです。
ただ、事故といってもピンからキリまであります。

例えば、スマートフォンを見ていたために前をまったく見ておらず、車が左に寄って行っているのに全く気が付かないでガードレールに左側をこすってしまった、これも立派な単独事故で事故を起こしたということに該当します。
それから、信号のない交差点で、こちら側が優先道路になっているのでそのまま交差点に入ったら、一時停止を無視してきた車に横から突っ込まれたといった形も事故です。
高速道路が渋滞していたので、最後尾で待っていたら後ろから前方不注意の車に追突されたというのももちろん事故です。

 

それと意外と知られていないことなのですが、狭い路地を曲がろうとしてフロントバンパーの角をブロック塀にこすってしまった、公共施設の駐車場に車を入れようとして鉄柵にぶつけてしまったというのも単独事故を起こしたことになります。

交通事故は、相手がいる・いない、責任の所在、被害者の有無など関係なく、自動車を運転している中で接触などがあった場合はすべてが事故となるのです。
厳密に言えば事故車というのは、こういった事故を起こした車すべてとなります。

もちろん修理をして完璧に直っていたとしてもそれは変わりません。
人間でいうところの前科みたいなもので、一度でも事故を起こした車は廃車されるまでずっと事故車として扱われるのです。

ただし、これはあくまでも理論的な話で、買取店や中古車販売店でいうところの事故車はそういったことではありません。
変な話、バンパーをこすってしまったとしてもきれいに修復されていたら事故を起こしたことはわからないでしょう。
こういった車は事故車として扱われることはありませんが、例えば、オカマを掘ってラジエーターを交換して直した、フロントフェンダーパネルを交換して直したという車では、取り付けボルトのキズや塗装の剥がれ劣化の違いなどから、過去に事故を起こしたことが分かってしまいますので、いくら見た目がきれいでも事故車扱いとなります。

 

修復歴車の定義

修復歴車といわれると、過去に事故を起こして鈑金に出した、フェンダーパネルやバンパーを交換した、サスペンションアームを交換したなどといった方法で修理を行ったことを指し、事故車全てがそうであるようにとられがちですが、買取店や中古車販売店などでよく言われる修復歴車という言葉はそれとは違います。
言葉としてはあっているのですが、この業界でいう修復歴車というのは車の根幹の部分にあたるメインフレームやサブフレーム、バルクヘッド、ピラー、ルーフなどにまで損傷を負った事故を起こした車のことだけを言います。
修理が行われて見た目的に完全な状態になっていたとしても、それは同じで重要なボディ骨格部分に損傷を負ったことが一度でもある車はすべて修復歴車、あるいは修復歴有り車と呼ばれ、中古車として販売する時は買う側に対して告知義務が出てきます。

そうなると、この修復歴車も事故を起こした車であり、事故車となるわけで、ここでまた訳が分からなくなってしまいそうですが、こう考えてください。
事故車の中でもフレームにまで損傷を受けたひどい車だけが修復歴車と呼ばれるといった感じです。

 

「事故車=修復歴車」ではなく「事故車⊃修復歴車」といった形になるということ事で、損傷度合いからすれば、事故車の中の事故車が修復歴車と呼ばれるものなのです。
ではなぜ、フレーム周りに損傷を受けた事故車だけが特別に修復歴車と呼ばれるのかというと、その答えは完全に直すことができない損傷だからです。

 

例えば、エンジンブローをさせてしまいました、だとしても最悪、エンジンを乗せ換えれば完璧に直すことができるでしょう。
ドアをベッコリへこましてしまった場合でも鈑金でどうすることもできなくても、交換すればきれいに直せます。
しかし、車の土台となるフレームやピラーなどは交換することができず、特殊なフレーム修正機を使って直しても完璧に元通りにすることができないのです。
要するに修復歴車というのは、確実に正常な状態ではない車ということで、後々トラブルが出てもおかしくないといえるものなのです。

事故車と修復歴車に付いては、事故車や修復歴車の見分け方修復歴になるのかならないのかの境目でも詳しくお話しをしていますので参考になさってみて下さい。