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一時期よりはだいぶ少なくはなりましたが、相変わらず死亡に至る交通事故は多発しています。
交通事故は、車を運転している方であれば、誰もが起こす可能性があるものですが、それを死亡事故に至らせるというのは、ドライバーの運転の仕方や考え方、そして運転している車の構造によって変わってくることになります。

では、車の違いによって死亡事故に至るいろいろなパターンを見ていきましょう。

 

車種

車種といっても一つ一つの車種ではなく、いわゆるジャンル別に分けていくことになりますが、そういった中で見るとやはり一番危険性が高いのが軽自動車です。

軽自動車は登録車のようにボディサイズが自由ではなく、サイズ制限が課せられています。
時代と共にこの規格も大きくなってきてはいるものの、大人が4人、悠々と乗っていられ、更に荷物もそれなりに載せられるようにするには、その規格サイズギリギリまでボディを大きくしなければなりません。

しかし、ボディを軽自動車枠ギリギリまで大きくしてもキャビンサイズはやはり狭く、それを何とか克服するためにボディや内装パネルのなどのいわゆる「箱」の厚みを薄くしてキャビンサイズをなるべく大きくとれるようにし、更にボディの「壁」一杯までシートを寄せ人間同士が干渉しにくいような設計をとるのです。
要するに軽自動車は中に乗っている人間がボディギリギリまで寄った状態で乗っているということになるのです。

この状態で例えば、横から衝突された、後ろからオカマを掘られたといったことになると、ボディと人間の間に余裕があれば、その衝撃を直接受ける確率は減るか衝撃が軽くなります。
ボディと人間が密着している軽自動車では、その衝撃を人間がまともに受けてしまうのです。
これはボディサイズゆえの要因といっていいでしょう。

 

ボディ形状

車にはいろいろなボディ形状がありますが、それによっても死亡事故に至る確率が変わってきます。

まず、フロントからの衝撃に一番弱いのがワンボックスカーやトラックなどのキャブオーバー型の車です。
これはその車を見れば、その理由がすぐにわかるでしょう。

ワンボックスカーやトラックを運転したことがある方であればわかると思いますが、運転席に座ってアクセルペダルとブレーキペダルの置かれている部分に足を延ばすと、その足の30センチぐらい前にフロントバンパーが置かれている状態になるのを確認できると思います。
ということは、前から衝突して大きな衝撃が加わるとフロンバンパーが曲がり、更に足元にまでその衝撃によるダメージが伝わってくるということです。

そして、更にその衝撃は足だけではありません。

激しい衝突となるとバンパーだけでは済まず、フロントのボディパネルやフロントガラス全てが曲がったり割れたりしてキャビン内に入り込んでくる形となり、それによってフロントシートに座っている人間が大ダメージを受けることになります。
こういった車ははっきり言ってエアバッグなど全く意味をなさないでしょう。

対して今度は後ろからの追突ですが、こちらは2ボックス形状を持つものが危険です。
特にコンパクトカーや軽自動車のようなリヤラゲッジスペースがほとんどないもの、リヤハッチのすぐ前がリヤシートのシートバックとなるような車では、車が全損状態ならなくてもリヤシートの座っている人が亡くなってしまう可能性が高くなります。

これはノッチバックセダンのような、トランクを持つ車と比較するとよくわかります。
ノッチバックセダンであれば、たとえ激しく衝突を受けたとしてもトランクがクラッシャブルゾーンとなって衝撃を緩衝してくれますが、それが全くない2ボックスモデルでは、か細いリヤバンパー以外に衝撃を緩衝してくれるものがありませんので、まともに衝撃を受けてしまいます。
2ボックスモデルではドライバーのお父さんは助かってもリヤシートに座る家族が亡くなってしまうといったパターンが多くなっているようです。

 

自動車メーカー

同じクラスの車でも同じジャンルの車でも自動車メーカーによって安全性が違います。

これは国籍によるものとそれぞれの自動車メーカーの車作りの考え方によるものに分けられます。

国籍によるものは、皆さんもご存知かと思いますが、ドイツの車は非常のボディが頑丈に作られています。
これは走行性能を高めるためのボディ剛性を強化しているということもありますが、ドイツには速度無制限区域を持つアウトバーンがあるため、かなり高いスピードレンジでもできるだけ安全性を確保しようという考えがあるからです。
違った意味ではアメリカの車も頑丈に作られています。

そういった形で見ると日本の車全体があまり安全性が高いものではないといえるでしょう。
そういった日本の自動車メーカーですが、どの自動車メーカーもいわゆる安全基準というものに適合する形で作っているので最低限の安全性は確保されているのですが、どことは言いませんが、大規模なコスト削減策を用いたことによって、大儲けしている自動車メーカーのものはまさに安全基準ギリギリの強度しか持っておらず、他の自動車メーカーの車と比べると明らかにボディの強度が足りていないようです。
これにはコストを削減するために、ボディに使う鋼材の質を下げ、鋼材自体の厚みも薄くしているからで、その自動車メーカーの子会社となる小型車・軽自動車を作る自動車メーカーも同様の傾向があるようです。

 

最終的にはパッシブセーフティ

ここ最近は、自動ブレーキシステムなどといったような事故を起こさないための安全装備、いわゆるアクティブセーフティに話題が集中していますが、それでも事故は起こることになるわけですので、安全性能はやはり事故が起こった時の安全性であるパッシブセーフティ面を優先的に考えた方がいいと思います。
そういったことから考えると車選びの時点から、安全性能が決められてしまっているといっても過言ではないような気がします。