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普段、何気なく使っている自動車の機能、右に曲がるときや右に車線変更するときにつけるウィンカーや合流の時に入れてくれた時などに「プップッ」とならすホーンなど、特に意識しないで行うことというのも結構たくさんあります。
中には法で定められていて、運転をするにはそれを行わなければならないというものもありますが、逆に法では全く定義されていないものもあります。
それがハザードランプの使い方です。

 

ハザードランプとは

ハザードランプは、正式名称「非常点滅表示灯」と呼ばれるもので、インパネにある二重線で赤く書かれた三角マークがついているボタンや赤いところに白地で二重線の三角マークが書かれたボタンを押すと、ウィンカーとして使っているオレンジ色のランプが同時に点滅するものです。

ハザードランプの「ハザード」は、日本語としては「危険」といった意味合いでとることが多く、そのランプということでハザードランプは危険な状態になり得る時につけるものとして扱われています。
しかし、このハザードランプは、法律ではたった一つの使い方しか定義されていません。

その定義をかみ砕いて言うと「夜間など視界の悪いときに5.5メートル以上の道路に停車や駐車をする時につけなければならない」というものです。
ということは普段、私たちが行っている使い方は大きく間違っているということになり、この法律に従うだけの使い方をするとなると、たぶんほとんどハザードランプを使うことはないでしょう。

 

一般的なハザードランプの使い方

私たちが普段行っているハザードランプの使い方には以下のようなものがあります。

 

停車や駐車をする時

これが法による定義に一番近い使い方でしょう。
道路を走っていて目的地の近くまで来たので、その近くの路上で一時停車する時や携帯電話などに着信があり、それに出なければならない時などとりあえずこのハザードランプをつけて路肩に止めます。

本来であれば、車線内で左側の路肩に寄るわけですので、左のウィンカーを付けて車を寄せてから、ハザードランプに切り替えるといった行動が正しいのですが、ほとんどの方がいきなりハザードランプを付けてから車をとめます。
この時のハザードランプの意味合いは「これから左側に寄せて止まりますよ」とか「この先、車をとめますので避けてください」という意味になり、注意喚起と直後の行動を知らせる意味合いがあります。

高速道路で何かしらのトラブルで路肩に止めなければならない時のハザードランプは「車が止まっているので危険です」という危険を知らせるものとなります。

 

駐車待ちをしている時

休日の大型商業施設などによくある列をなして駐車場の空き待ちですが、この時にもハザードランプを活用することでスムーズな運転をすることができます。
警備員がいて空きスペースができたら誘導してくれる場合は別ですが、空きスペースを見つけるのもすべて自分で行わなければならないようなところでは、空きスペースの近くでハザードランプをつけることによって「この先にある空きスペースに車を入れます」「この空きスペースが私が入れるところだ」といったように自分の駐車スペースであることを誇示したり、直後の行動を知らせたり、あるいは「車を収めるまで少し時間がかかりますが、ちょっと待っていてください」といったお願いの意味合いがあります。

 

合流や車線変更で道を譲ってくれた時

側道から本線に入るときにスペースを空けてくれたり、タイミング的に譲ってくれたりした時にもハザードランプをつけることがあります。
これは数回点滅させる方と、1回だけ付けるようにハザードランプスイッチを操作する方がいらっしゃいます。
好みでしょうか?

この行動は「譲ってくれてありがとう」「入れてくれてありがとう」といった感謝の気持ちを表すもので、昔から使われている、窓から手を上げてお礼を言うのと同じ意味合いがあります。
昔はエアコンが普及していなかったので、冬場を除いて窓を開けっぱなしで運転することが多く、手を上げてお礼を言うことが容易にできたのですが、エアコンが一般的になり、窓を閉めたまま運転することが多くなってきたので、わざわざ窓を開けてまでお礼を言うといったことが難しくなり、その代わりにハザードランプを使ってお礼を言うようになりました。
この使い方は高速道路の追い越し車線でも使われることがあり、追い越し車線を走行中に更に速いスピードで走ってくる車を先に行かせた時にもお礼として使われることがあります。

 

本来の使い方ではないが・・・

一般的な使い方を見てみるとどの使い方も法で定められたものではなく、ドライバー同士のいわゆる慣習として使われているものばかりです。
ですので、こういった使い方をしなかったとしても道路交通法違反でもありませんし、切符を切られることもありません。
しかし、こういった使い方をしているドライバーがほとんどなので、法律で決められていないからといって全く使わないと逆に「なんだこいつ!」ということになったり、事故の原因ともなる危険な行為となってしまうといったこともあります。

免許取り立てでこういった慣習がわからないのであれば仕方がありませんが「郷に入っては郷に従え」ではありませんが、うまく利用してそれを安全運転に役立てた方がいいかと思います。